指導実績
中高一貫の進学校に通うTくんは、文章を書くのが苦手で、中学2年の後期から小論クラスを受講。添削→書き直しのやり取りを繰り返す中で、正しい主語・述語関係に始まり、読みやすい語順、適切な接続語の使い方、分かりやすい構成の仕方などの知識や技術を、段階的に体得していきました。そしてあるレベルに達したところで、しばしば自己添削を促すようにしました。私は敢えて添削をせず、「ここからここまで、もっといい文章にできるはずだから、自分で直してみてください」と言うだけにするのです。そうやって自力でいい文章に書き直すことができたとき、生徒は自らの文章力の向上を実感することができます。お互いにとって、一番嬉しい瞬間です。このようにしてTくんは年に何本もの小論を仕上げ、受講開始から1年半後の高校進学時には、学内の論述試験で安定的に高得点が取れるようになりました。さらにその半年後には、なんとクラス最高得点、学年2位の快挙を成し遂げました。もともとは文章を書くのが苦手でも、2年間の継続的なトレーニングで、学内最高レベルの文章力を身に付けることができたのです。
高校の論述試験で、学年2位の快挙!
小学4年の後期から作文クラスを受講し、6年生になって受験対策&英検準1級対策をスタートしたSさん。第一志望校の試験科目は、作文と英語エッセイ。大学受験並みに難易度の高い問題が出されるため、文章力の向上に加え、語れる内容の引き出しをたくさん用意しておくことが重要でした。世の中の動向にアンテナを張り、見識を深め、自分なりの意見を掘り下げて考えること。また、語ることが表面的にならないよう、自らの経験を通じて考えたことを言語化していく作業も多く行いました。彼女のなかに眠る魅力的な感性や興味深い事例を、ひとつひとつ引き出していく対話の時間は、楽しく豊かな時間でもありました。結果は見事合格。さらにその直後には、英検準1級合格も果たしました。
作文と英語エッセイの試験で、難関中に合格!
地域の公立・国立小学校の児童全員が参加する毎年の作文コンテストにて、入選者が多数、受講生から出ています。入選を目指した作文指導をしたことは一度もありませんが、結果的に多くの方からそのようなご報告をいただきました。私は子どもたちに、とにかく書くことを好きになってもらいたい、と思っています。好きになればどんどん書くようになるし、たくさん書けば上手くなります。書くことを好きになるには、書くことが楽しくなければなりません。書くのが楽しいと思えるためには、お題が面白くなければなりません。というわけで、私の最重要ミッションは、みんなが「それ面白そう! 書きたい!」と思えるお題を考え出すことです。中には、小学校低学年で原稿用紙十数枚、高学年では五十枚以上書けてしまう子もいます。短く気の利いた文章を書くのが上手な子もいます。それぞれの特性を伸ばしながら、書くことを楽しめる空間づくりを心がけています。
作文コンテストで、入選者多数!
本格的にサッカーに取り組む小学4年生のRくんは、ジュニアサッカーのセレクションを受けようとは思ったものの、申込用紙を前に固まってしまったそうです。中学受験並みに大変と言われる選抜試験にはなんと作文があり、サッカーの技術だけでなく、自分の考えを言葉で表現する能力も求められるとのこと。学校で意見や感想を書くプリントにはいつもほとんど何も書けず、日記も苦手なのに……と落ち込む彼でしたが、工作は得意。そこで、部品をつくって組み立てるのと同じ要領で文章を書く練習をしたところ、あっという間に苦手意識がなくなり、どんどん書けるように。選抜試験にも無事合格できました。