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  • 大西美里

pen labo blog #9 大人から見ると「え?」と感じることの多い子どもの文章について

夏休みに読書感想文の講座を受講してくれた小学2年生の子のお母様から、うれしいご報告をいただきました! なんと、藤沢市の読書感想文コンクールで佳作入選されたとのこと✨


アイディア出しの時点で、目の付けどころがおもしろいな〜と感じていましたし、構成を考える作業も、文章を書くのもノリノリだったので、楽しんで書いたことが読む人に伝わったのかな、とうれしく思いました。


そもそも、やってもやらなくてもいい読書感想文を書きたいと言ったのは子ども本人だそうで。

きっとご家庭での日頃の声がけがすばらしいんだろうなと思い、お母様に、文章を書くことに関して、普段お子様への声がけなどで意識されていることはありますか? と伺ってみました。

そして、いただいたお返事がこちらです↓


〜〜〜〜〜

大人から見ると「え?」と感じることの多い子どもの文章(笑) 何が正しいのか正解のない子育てだからこそ、「わたし(親)は先生ではない」と意識して、子どもが一生懸命書いたこと、子どもらしくてかわいい!おもしろい!と感じたところを褒め、その上で、なぜそう思ったのかなど、子どもの気持ちや考えを聞き出すことを意識しています。

〜〜〜〜〜


本当にお母様のおっしゃる通りで、子どもの文章を大人が読むと、もっとこうすればいいのに、もっとこういうことを書いたらいいのに、そもそも文章の書き方がなっていない……などなど、足りない部分がたーくさん目に付いてしまうかと思います。

でも、それを直していこう、という方向性の声がけはあまりしない方がよいと思います。書くとなんか色々言われて面倒くさい→書くの嫌い、という認識を持つようになってしまったら、もったいないですから。

逆に、子どもの書いた文章をきっかけに、親子間で楽しい会話が生まれれば、子どもは書くことに対してポジティブな気持ちになれ、書くことに抵抗がなくなれば、どんどん書くから上達もする。この好循環のサイクルに入れると、一番いいですよね。


ちなみに、私が普段作文の添削をする際に意識しているのは、次の4点です。

① 興味のある態度を示す

(これは別にフリというわけではなく、実際に興味があるわけですが、それが伝わるように反応するということ)

② ほめ言葉は具体的に

(前と比べて良くなったところなど)

③ アドバイスは一度にたくさん言わない

(改善すべき点が10あったら、伝えるのはそのうち1つか2つ)

④ なるべく否定形を使わない

(よく意味のわからない文章があった場合、「ここわかりにくいね」とは言わず、「ねえねえ、きいてみたいところがあるんだけど」と言って説明を促す)


今回の読書感想文は、子ども本人はもちろんのこと、私も選ばれることを目指した指導は一切していません。

でも、結果として入選したことは、子どもの自信にもつながるでしょうし、とても喜ばしいことです。これをきっかけに、書くことをますます好きになってくれたら、何よりうれしく思います😊

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