〈4コマ紙芝居をつくろう!〉という夏の特別イベントを先日行いました。
起承転結について学んだ上で、その構成を活かしたおはなしをつくり、絵をつけて紙芝居作品に仕上げます。
文章を書いてから絵を描く、という流れで進めたのですが、ひとつ面白い発見がありました。
ある子が、おはなしの一場面、ついついアイスを食べすぎてしまったおじいさんの絵を描いていたとき。その子が、「そうだ、アイスの木を描こう!」と思いつき、庭に木を描き、そこにアイスの実をたくさん描きました。そして、いったん完成させた文章を修正したのです。一文、本当にちょっと修正をしただけなのですが、この子の作品は、この修正によって全体のクオリティがぐんと上がりました。
このとき私は、面白いなあ!と、実はひとり静かに興奮していました。
絵を描くことで頭の中のイメージが具体化され、それが文章に反映され、作品の質を上げる。
確かに、文章を書くときというのは、実際に紙の上に絵を描かなくても、頭の中にかなり詳細なイメージをつくりあげていて、そのイメージが文章の解像度を上げている、と思う。
まだ文章を書くことに慣れていない子どもたちの場合、実際に絵を描くことで、文章の解像度を上げることができる(つまり、より具体的に書くことができるようになる)のかも!と思ったわけです。
ちなみに、アイスの木になっているアイスを(100個も!)食べてしまったおじいさんは、なんと、そのせいで牛に変身してしまいます。
その後無事もとに戻れるのですが、その戻り方もまたおもしろく、、
物語創作というのは、学年をこえた対話を生みますね。4年生と1年生が、物語の内容をめぐって楽しそうにお話しする場面も見受けられました。
今回の小さな発見は、もしかしたら、"書く力"をつけるための手法のひとつに、なるかもしれません。
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